2012年09月25日

女川で被災地のアスベスト問題を考える集い

 9月22日(土)午後、女川町の総合体育館会議室で「被災地のアスベスト問題考える集いin女川」を開催した。
 被災地のアスベスト対策プロジェクトの一行は前夜仙台に泊まり、翌早朝、2台のレンタカーに分乗し仙台駅を出発。三陸自動車道から石巻市街地をぬけ、女川街道を走り、午前10時30分に女川町の総合体育館に到着した。
 会場の設営とシンポジウムの準備を済ませたあと、女川が初めてのスタッフを車に乗せて町内を巡った。女川町地域医療センターが建つ高台に立ち、女川港、女川浜を一望した。眼下にはゴロンと横倒しになったコンクリートの建物が一つ。がれきはすべて撤去されて、あたりは夏草が繁茂していた。

20120922女川地域医療センターから.jpg

 新田、清水の仮設住宅にも行ってみた。区長さんに渡した9/22のチラシは、しっかり掲示板に貼りだされていた。

女川の仮設の掲示板.jpg

 13:30開始時刻、30数名の参加者でほぼ会場は満席となった。主催者として飯田勝泰が挨拶に立ち、被災地アスベストプロジェクトの趣旨と経過を報告。
 第1部のシンポジウムでは、平野敏夫医師(TOSHC代表理事)が「アスベストによる健康障害」を講演。続いて外山尚紀が「女川の仮設住宅周囲のアスベスト調査報告と対策」を話した。

平野医師の講演.jpg外山尚紀の発表.jpg
 20120922女川調査報告(外山尚紀).pdf

 新田、清水地区、第一小学校の周辺で測定した大気中の石綿繊維濃度はほとんど検出されず、現時点で仮設住宅に住む人々に与えるアスベストの健康リスクは高くない。だが、これからもがれきの処理は続くため、継続的なアスベスト粉じんのモニタリングが必要だ。また、がれきの選別や処理の作業者向けに、石綿作業の特別教育、石綿作業主任者技能講習なども実施したい。

 第1部終了後、休憩をはさみ、第2部のワークショップを行う。住友スリーエム(株)のインストラクターが、防じんマスクの着け方をレクチャー。参加者全員が簡易防じんマスクを装着練習を行った。防じんマスクを顔にフィットさせるには、鼻の両脇からの漏れ込みを防ぐのがポイント。顔面にサッカリンを噴霧して漏れの有無をチェックしてみた。
 最後に、がれきの中のアスベストの見分け方を実習。ビニール袋に密閉した何種もの建材の破片を場内に回しながら、ルーペをあてて繊維状の束となっているクリソタイル(白石綿)を確認してもらった。

マスクフィット.jpg

 集いには女川町民、阿部美紀子町議会議員、女川町役場の町民課職員、地元の建設業者、あいコープみやぎの理事も参加。石巻河北新聞社の記者から取材も受けた。
 残念なのは集い終了後、参加者と懇談する時間が持てなかったことだ。当日中に東京に戻らねばならかったため、あわただしく会場を後にし仙台に車を走らせた。それでも集いをきっかけに女川町の人々とかかわりが深まったことは何よりの収穫だった。

posted by toshc at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。